2015-01-01から1年間の記事一覧
統合失調症の主な治療薬3種 統合失調症の主な治療薬は以下のとおりとなります。 ・リスペリドン…非定形抗精神薬 ・クロルプロマジン塩酸塩…フェノチアジン系薬物 ・ハロペリドール…プチロフェノン系薬物 統合失調症の治療に用いられる治療薬を抗精神病薬と言…
統合失調症の病型種類と基礎知識 統合失調症は主に破瓜(はか)型(解体型)、緊張型、妄想型の3種があり、それぞれの特徴は以下のとおりとなります。 ・破瓜型…意欲減退、感情鈍磨、思考障害が見られ予後は不良。 ・緊張型…興奮、昏迷等が見られ予後は良。…
うつ病の主な治療薬3種 うつ病治療に用いられる主な治療薬は以下の3種となります。 ・SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)・SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)・三環系抗うつ薬(イミプラミン塩酸塩、アミトリプチリン塩酸塩) 抗…
うつ病患者への看護基礎知識 抗うつ薬は、すぐに効果が出るというものではなく、効果が出るまでは通常で数週間はかかります。そのため、看護師としては患者が服薬を勝手に止めたりすることが無いように注意することも重要となります。 そして、うつ病患者に…
うつ病の基礎知識 2週間以上の抑うつ期分、興味・喜びの著しい減退により生活に支障が生じている場合はうつ病が疑われます。うつ病の特徴として女性のほうが男性の約2倍程、有病率が高いという点がありますので、合わせて覚えておきましょう。 うつ病の原因…
熱中症の基礎知識 熱中症は高温環境下での障害の総称で、以下のような症状があります。・熱けいれん…熱により起きる痙攣で小児に多い。熱性けいれんともいいます。・熱失神…めまいや顔面蒼白などの症状が出る。必ずしも意識を失う状態だけを指す訳ではない。…
創傷の治癒遅延因子 創傷の治癒遅延因子として主なものは以下のとおりです。 ・低酸素 ・低栄養 ・ビタミン欠乏 ・微量元素欠乏…必須微量元素である亜鉛、銅などの欠乏 ・高血糖 ・感染 ・循環不全…血液の循環量、質が不足する状態 日常的に経口で食事を摂る…
創傷治癒過程 創傷とは、様々な原因で出来た損傷(傷)を表す創傷です。 そのため、ナイフでついたような切り傷も、咬まれることで出来た咬創も、針などで出来た刺し傷も全て“創傷”ということになります。 創傷は以下のような過程を経て治癒します。 1 血液…
骨折から生じる主な合併症 骨折から生じる主な合併症としては以下があります。 ・感染(開放骨折の場合) ・内臓損傷 ・脂肪塞栓症 ・阻血性骨壊死 骨折による外傷後(主に、大腿骨などの長管骨骨折)、意識がある状態から意識障害を起こした場合、脂肪塞栓…
骨折で障害される神経 骨折で障害される神経の組み合わせは以下のとおりです。 ①鎖骨骨折 → 腕神経叢 ②肩関節脱臼 → 腋窩神経 ③上腕骨骨幹部骨折 → 橈骨神経 ④上腕骨顆上骨折 → 正中神経、橈骨神経、尺骨神経 ⑤上腕骨外顆骨折 → 遅発性尺骨神経麻痺 ⑥橈骨遠…
骨盤、大腿骨骨折時の注意点 骨盤、大腿骨骨折時は大量出血の危険があるため、循環血液減少性ショックに注意する。特に骨盤内には多くの臓器や血管があるため、骨折により大量出血を起こす可能性があります。 大量出血により、循環血液量が低下することで、…
骨折時の症状 骨折した場合、以下の症状が主に発生します。 ・疼痛…不快感を伴う痛み等 ・圧痛…圧迫されて生じる痛み ・腫腸…腫れた状態 ・変形…骨が曲がるなどの状態 ・異常可動性…関節が無い箇所が骨が動く状態 ・轢音(れきおん)…骨がこすれる音 ・近接…
不完全骨折の種類 骨折の中でも、完全に骨が2つに分かれてしまうような場合は完全骨折といい、骨が繋がった状態で折れている場合は不完全骨折と言います。 不完全骨折はその折れ方により3種に分類されます。 ・亀裂骨折…ヒビ、亀裂が入った状態。 ・若木(わ…
長管骨の骨折の種類 長管骨というのは手足の骨の総称となります。この長管骨の骨折する部位により、以下のとおり3種に分類されます。 ・骨幹部骨折…骨の中央あたりの骨折。 ・骨幹端部骨折…骨幹部の端(両端ふくらみの手前)あたりの骨折。 ・骨端部骨折…骨…
骨折の基礎知識 骨折には様々な分類がありますが、開放性による分類として 開放骨折(複雑骨折) 閉鎖骨折(単純骨折) があります。 簡単に言えば、開放骨折は骨が体外に出たもの(露出したかどうか)で、閉鎖骨折は骨が対外に出ていないものということにな…
かぜ症候群の基礎知識 一般的によく言われる「風邪」のことです。 かぜはその原因の80%がウィルス感染となっており、成人はライノウィルス、小児はRSウィルスが多くなっています。 *夏かぜの原因としてはコクサッキーウィルスが多くなります。 かぜは多く…
HIV治療薬の種類 HIV治療薬の主なものとして以下の4つがあります。 ・核酸系逆転写酵素阻害薬(NRIT) ・非拡散系逆転写酵素阻害薬(NNRIT) ・プロアテーゼ阻害薬(PI) ・インテグラーゼ阻害薬(INSTI) そして、以上の治療薬を3種類以上組み合わせた療法をA…
HIV検査の基礎知識 HIVウィルスに感染した場合、抗体は感染後6~12週間で陽性となります。そのため、感染直後に検査をした場合は、感染しているにも関わらず陰性と判定される場合がありますので注意が必要です。この検査は無料、匿名で保健所などで受けるこ…
エイズ発症期間と発症後の特徴 HIV感染後にエイズが発症するまでは数年程度となります。この期間は個人差があり、数年から10年程度と幅が若干広くなっています。しかし、試験対策としては取りあえず“数年程度”と覚えておけば対応できます。 発病後は、日和見…
後天性免疫不全症候群(AIDS)の特徴 後天性免疫不全症候群(AIDS)は、ヒト免疫不全ウィルス(HIV)がヘルパーT細胞に感染することで、細胞性免疫不全を起こした状態となります。 試験対策としては、上記の何が何に感染するのか?結果としてどのような症状…
肺結核の看護の基礎知識 以下にあてはまる場合は、結核菌に感染しやすいので注意する必要があります。 ・高齢者 ・長期透析患者 ・副腎皮質ステロイド使用患者 ・免疫抑制薬使用患者 ・糖尿病患者 ・胃潰瘍患者 肺結核は、昭和25年までは死亡原因の1位となる…
肺結核の診断方法と確定診断 肺結核は胸部X線を行い、空洞を伴う腫瘤陰影があるかどうかを確認する。 その他、臨床症状、ツベルクリン反応(陽転化していないか?)などで総合的に判断し、PCR法で結核菌が陽性であれば確定することになります。 胸部X線は…
肺結核の主な治療薬5種 肺結核で用いられる主な治療薬は以下の5種となります。 ・イソニアジド(INH) ・リファンピシン(RFP) ・ピラジナミド(PZA) ・エタンブトール塩酸塩(EB) ・ストレプトマイシン塩酸塩(SM) 以上の治療薬について、一般的には次…
肺結核の症状 肺結核の主な症状は次のとおりです。 ・持続する微熱 ・咳嗽(咳のこと) ・痰、血痰 ・全身倦怠感 ・2週間以上の呼吸器症状 以上のとおり、その症状は概ね風邪と似ているのが特徴(血痰以外)です。しかし、肺結核に罹患した場合はこれらが長…
肺結核の特徴 肺結核は結核菌を原因とする感染症の一種で、空気感染(咳やくしゃみ等で空気中に結核菌が飛散する)が主な感染ルートとなります。 肺結核は発病に至る過程で以下のように分類されます。 <一次結核> 感染後に比較的早期に発病するもの。 <二…
腸管出血性大腸菌感染症の特徴 腸管出血性大腸菌感染症はベロ毒素による感染症で、その中でもO-157が約7割を占めています。O-157は熱には弱く75℃で1分間煮沸をすることで死滅してしまいます。逆に低温には強く、冷蔵庫の中のような低温環境でも生存すること…
インフルエンザが流行する期間とワクチン接種法 インフルエンザが流行するのは主に1~3月で、この流行前にインフルエンザワクチンを接種する必要があります。 インフルエンザワクチンは1回のみ行うか、2回行う場合は間隔を1~4週間を空ける必要があります。…
主な抗インフルエンザ薬 抗インフルエンザ薬の主なものは以下のとおりです。 ・オセルタミビルリン塩酸(タミフル) ・ザナミビル水和物(リレンザ) これらはノイラミニダーゼ阻害薬の一種となり、ウイルス・ノイラミニダーゼを抑制する作用があります。 タ…
インフルエンザの主な症状 インフルエンザはインフルエンザウィルスに感染する(飛沫感染が多い)ことで発症します。感染後は1~3日程度の潜伏期間を経た後に、高熱等の症状が発生します。 インフルエンザの主な症状は次のとおりです。 ・38度超の発熱 ・上…
インフルエンザの特徴と合併症 インフルエンザは、インフルエンザにはA型・B型・C型があるという特徴があり、この中でもA型は最も流行しやすいタイプとなります。また、乳幼児、高齢者、重大な基礎疾患を持つ者では重症化しやすくなります。 主な感染部位は…