罨法の禁忌
罨法は、患部を温めたり、冷やしたりすることの作用から禁忌があります。
それぞれの禁忌は以下のとおりです。
・温罨法…出血傾向がある場合 、血栓がある場合、急性炎症、悪性腫瘍
温めることにより血管が拡張されたり、代謝があがるため上記が禁忌となります。
・冷罨法…循環障害、開放性損傷、レイノー現象、血栓ができやすい時
冷やすことにより血流が抑制され、代謝が下がり、血管収縮作用があるため上記が禁忌となります。上記のほか、寒冷蕁麻疹のとき、急性炎症の治りかけのときも禁忌となります。
以上の禁忌は方法ごとに間違えないようにきっちり覚えるようにしましょう。
罨法の禁忌覚え方は?
温罨法は決戦(血栓がある)の出血(出血傾向)で休戦(急性炎症)、握手(悪性腫瘍)ダメ。
冷罨法は例の(レイノー現象)巡回(循環障害・開放性損傷)で決戦(血栓ができやすい時)しちゃダメ。
以上で、温罨法と冷罨法それぞの禁忌を覚えてしまいましょう。注意点としては、どちらにも“血栓”絡みとなることですが、温罨法では「血栓がある」こと禁忌であり、冷罨法では「血栓ができやすい時」が禁忌となりますので意識的に覚えるようにしてください。