基礎医学
がんの転移形式の種類 がんの転移形式は主に以下の3種類となります。 ・血行性 ・リンパ行性 ・播種性 「血行性」は悪性腫瘍が静脈を流れて、離れた場所に悪性腫瘍ができることを指します。 「リンパ行性」は悪性腫瘍がリンパ管を流れて、リンパ節などに転移…
悪性腫瘍の基礎知識 一般に「がん」とも言われるのが悪性腫瘍です。 この悪性腫瘍には、以下の特徴があります。 ・自律性増殖 ・浸潤 ・転移 以上の特徴により悪性腫瘍は、無制限に増え続けて(自律性増殖)、悪性腫瘍の周囲組織を壊しながら広がり(浸潤)…
炎症の四徴(五徴) 炎症は生体が傷害や刺激を受けたときに起こす反応のことです。傷害や刺激としては、外傷や熱などの物理的なものと、細菌やウィルスなどの生物学的なものなどがあります。このような傷害や刺激に対して、炎症が起こることで、傷害された組…
循環障害の分類 循環障害は、何らかの理由で血液やリンパの流れが阻害されて、臓器や組織に障害が生じる状態のことです。 循環障害は主に以下の5種類に分類されます。 ・充血…炎症などで血液や血漿が増加した状態。 ・うっ血…血液の流れが停滞した状態。 ・…
細胞の死の種類 細胞の死のパターンは以下のとおり2種類に分類されます。 ・ネクローシス(壊死)…病的な死 ・アポトーシス…生理的あるいは病的な死 以上のとおりですが、イメージしやすく人間と同じように簡単に言うと、ネクローシスは病死で、アポトーシ…
筋組織の分類 筋組織は ・骨格筋 ・心筋…心臓の筋肉 ・平滑筋…内臓全般の筋肉 以上の3種に分類されます。 この内、骨格筋は自分の意志で動かすことが出来る随意筋となり、心筋と平滑筋は自分の意志で動かすことが出来ない不随意筋となります。また、骨格筋と…
結合組織の細胞成分の種類 結合組織は、線維成分と細胞成分から成り立っています(⇒結合組織の基礎知識はこちら)。 今回は、細胞成分の種類を確認していきます。 細胞成分は以下の主に以下の4種が含まれています。 ・線維芽組織…真皮の成分を作る。 ・マク…
結合組織の基礎知識 支持組織の一種として、結合組織があります。この結合組織の特徴として、再生能力が高いというのがあります。 そして、結合組織は線維成分と細胞成分で構成されます。この内、線維成分はコラーゲンを多く含んでいます。そして細胞成分に…
支持組織に含まれるもの 支持組織は人体の組織や器官の間を埋めて、支持する組織のことです。 支持組織に含まれるものとしては、 ・血液とリンパ ・結合組織 ・軟骨組織 ・骨組織 の4種類があります。 支持組織に含まれるものは、上記のとおり4種類だけなの…
DNAの塩基4種類 DNAの塩基は下記の4種類となります。 A…アデニン G…グアニン C…シトシン T…チミン 以上の塩基は相補的塩基対をとなっていて、アデニン(A)はチミン(T)が対になり、グアニン(G)はシトシン(C)と対になります。 塩基4種類とそれぞれ対にな…
細胞器官の種類 細胞小器官は主に以下の種類があります。 ・小胞体…表面にリボソームが付着した粗面小胞体とリボソームの無い滑面小胞体がある。 ・中心体…核分裂、綿毛形成に関与する。 ・リソソーム…細胞外からの物質や死滅した細胞を分解する。“ライムソ…
核酸の構成 核酸にはDNA(デオキシリボ核酸)とRNA(リボ核酸)があります。 核酸は次の3種から構成されています。 ・塩基 ・五炭糖 ・リン酸 上記の3種の複合体をヌクレオチドと言いますが、3種からリン酸を抜いた複合体はヌクレオシドと言います。3種とリン…
ヒトの染色体の数・構成 ヒトの体細胞の核内には23対46本の染色体が含まれます。 22対は男女共に同じですが、残る1対は性染色体(XY…男性、XX…女性)となります。 女性側の22本の常染色体と1本のX染色体、男性側の22本の常染色体かY染色体によって、受精のと…
細胞の大きさ(直径) 細胞は核と細胞質で構成されていて、人体(生物)の構造上、機能上の最少単位となります。ちなみに人体は約60兆個の細胞で構成されています。 細胞の構造や機能はそれぞれの個性があり、同じ役割を担う細胞が集まり組織を構成します。 …
人体の仕組み基礎知識 人体は数多くの器官(臓器、筋肉、目など)からなります。 更に、器官は組織(上皮組織、液状組織、筋組織など)からなります。 更に、組織は細胞からなります。 これらの関係性を並べると… 人体 > 器官 > 組織 >細胞 という形にな…