2015-09-01から1ヶ月間の記事一覧
急性心筋梗塞の基礎知識と症状 急性心筋梗塞は冠動脈の閉塞や、狭窄で心筋が壊死してしまう疾患です。 症状としては、前胸部の激しい痛みが20分以上持続します。また、背中・左肩への放散痛も起こることがあります。 閉塞の主な原因は血栓や冠動脈れん縮で、…
狭心症発作時の基礎知識と症状 狭心症は、冠動脈の硬化により血管が狭くなり、心筋虚血を起こす疾患です。 症状としては、胸部圧迫感、胸部絞扼感があり数分から約20分程度持続します。 狭心症の特徴としては突然の胸部圧迫感、胸部絞扼感、左手、左肩への放…
呼吸困難の基礎知識と、呼吸困難を伴う主な疾患 呼吸困難とは呼吸をするのに苦しさを伴ったり、努力感を感じたりする状態を指します。また、呼吸困難は自覚症状であり呼吸不全とは異なることに注意しましょう。 呼吸困難を伴う主な疾患は下記のとおりです。 …
頭痛の種類 頭痛は主に3つの種類に分類されます。 ・機能性頭痛(一次性頭痛)…病気などの原因も無く起こる頭痛。偏頭痛、緊張性頭痛などがある。 ・症候性頭痛(二次性頭痛)…何らかの原因があり起こる頭痛。くも膜下出血・脳出血に伴う頭痛、脳梗塞に伴う…
チアノーゼの分類 チアノーゼとは皮膚や粘膜が青紫色になった状態のことです。 毛細血管内の還元ヘモグロビンが5g/dL以上でチアノーゼとなります。 また、チアノーゼは以下のように分類されます。・中心性チアノーゼ…肺機能障害が原因・末梢性チアノーゼ…心…
閉塞性黄疸の原因と上昇するビリルビン 閉塞性黄疸は、胆道(総胆管、総肝管)の閉塞により起こる黄疸です。 胆道の閉塞により、直接ビリルビンが排泄されなくなるため(排泄障害)、排泄されない直接ビリルビンが上昇します。 閉塞性黄疸では超音波検査で総…
肝細胞性黄疸の原因と上昇するビリルビン 肝細胞性黄疸は、肝炎、肝硬変症等により肝細胞が障害されると起こる黄疸です。 肝細胞障害により直接ビリルビンの排出機能が低下しますので、結果として肝細胞性黄疸では直接ビリルビンが上昇します。 なお、直接ビ…
新生児黄疸の原因と上昇するビリルビン 新生児黄疸は、新生児のグルクロン酸抱合能の不足により、間接ビリルビンを直接ビリルビンに変換できず、間接ビリルビンが上昇することにより起こる黄疸のことです。 新生児黄疸は、出生後3~5日で強くなり、2週間以内…
溶血性黄疸の原因と上昇するビリルビン 溶血性黄疸は、溶血性黄疸や不適合輸血などで赤血球(ヘモグロビン)が、急激に破壊されることで溶血が起こり、皮膚が黄染するものです。 赤血球が破壊されることを“溶血”と言うので、名称が「溶血性黄疸」になってい…
低張性脱水(Na欠乏性脱水)の原因と症状 脱水は水分とナトリウムの喪失の程度により分類されますが、低張性脱水はナトリウムを多く喪失したものとなります。 なお、水・ナトリウムを同じくらい失った脱水は等張性脱水といいます。 低張性脱水の症状としては…
高張性脱水(水欠乏性脱水)の原因と症状 高張性脱水は発汗、水分の不摂取等により体内の水分が不足し起こる脱水です。 脱水は、水分とナトリウムの喪失の程度により分類されますが、高張性脱水は上記説明のとおり水分が喪失したものとなります。 症状として…
高体温症に伴う症状 高体温症は風邪等のウィルスによらずに、熱中症・ストレス等を原因として体温があがる状態のことです。 *風邪等のウィルスによる体温上昇は“発熱”という。 症状としては、 ・めまい ・脱水 ・倦怠感 などが見られます。更に悪化すると意…
低体温症に伴う症状 低体温症とは、低い外気温の中にいる場合などを原因として、体温が35℃未満になった状態のことです。 低体温症になると、血糖値・心拍数の増加が見られます。 悪化すると、意識障害・心停止に至ります。 低体温からの回復に伴う生体反応と…
心外閉塞・拘束性ショックの仕組み 心外閉塞・拘束性ショックは、緊急性気胸、心タンポナーデなどで心拍出量が低下して起こるショック状態のことです。 救急措置としてバイタルサインのチェック、気道の確保、輸液ラインの確保などが行われます。その他の処…
敗血症ショックの仕組み 敗血症とは本来は無菌であるはずの血液中に菌がいる状態のことで、敗血症が重症化し、臓器不全が生じて起きるショック状態です。 敗血症ショックでは突然の血圧低下、38.0℃以上の発熱、呼吸不全が見られます。 また、皮膚は温かく(…
心原性ショックの仕組み 心原性ショックは、急性心筋梗塞・心タンポナーデ・不整脈等を原因として心ポンプ機能が低下、不全となり心拍出量が低下して起こるショック状態のことです。 心原性ショックでは、収縮期血圧低下、尿量減少の他に 左心不全症状(肺鬱…
循環血液量減少性ショックの仕組み 循環血液量減少性ショックは、多量の出血、脱水、熱傷等により体内の血液、体液が失われたことにより起こるショック状態です。 このショック状態では、循環血液量が低下し、品脈、脈拍微弱、血圧低下、乏尿、無尿などの症…
死の3徴候の種類 人間の死の判定基準の一つで、下記の3つとなります。 ・心臓停止…心臓が停止して脈拍が無い状態。 ・自発呼吸の停止 ・瞳孔拡大、対光反射の消失…瞳孔に光をあてても、瞳孔が拡大したまま。 上記に当てはまるかどうかで、死に至ったかどうか…
男性ホルモン(アンドロゲン)・副腎皮質ホルモンの種類 副腎皮質から産生されるのが男性ホルモン(アンドロゲン)です。 これは“男性”と名称が入っていますが、男女共に分泌されています。ただし、女性は分泌量は少なく男性の1/10~1/20程度です。 男性ホル…
鉱質コルチコイド・副腎皮質ホルモンの種類 副腎皮質から産生される副腎皮質ホルモン、その中の一つが鉱質コルチコイド。 その他に、糖質コルチコイド、男性ホルモン(アンドロゲン)があります。 鉱質コルチコイドの代表的なホルモンはアルドステロンです。…
糖質コルチコイド・副腎皮質ホルモンの種類 副腎皮質は副腎の表側の組織です。ここから副腎皮質ホルモンが産生されます。 そのホルモンの一つが糖質コルチコイドです。 その他、鉱質コルチコイド、男性ホルモン(アンドロゲン)があります。 糖質コルチコイ…
甲状腺から分泌されるホルモンの種類 甲状腺はイラストのとおり頸部(首)の全面にある内分泌器官です。 ここから分泌されるホルモンとその働きは次のとおりです。 ・トリヨードサイロニン(T3)…エネルギー産生、交感神経刺激、代謝の亢進・サイロキシン(T…
脳下垂体後葉から分泌されるホルモンとその働き 脳下垂体後葉はホルモンを分泌する内分泌器官ですが、脳下垂体前葉と比べると分泌するホルモンも少ないです。 分泌されるホルモンとその働きは次のとおりです。 ・バソプレシン(抗利尿ホルモン)…抗利尿作用…
脳下垂体前葉で分泌される主なホルモン 脳下垂体前葉はホルモンを多く分泌しており、分泌される中でも主なホルモンは以下のとおりとなります。 ・成長ホルモン(GH)・甲状腺刺激ホルモン(TSH)・プロラクチン(PRL)・副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)・黄体形…
エネルギー産生栄養素とエネルギー換算係数 エネルギー産生栄養素は、エネルギーを産生する栄養素のことで、エネルギーの源となるものを指します。これは3大栄養素と同一になります。 また、エネルギー換算係数は食品の熱量(エネルギー)を算定するための係…
腎機能の指標の種類 腎機能の指標には以下があります。 ・尿素窒素(BUN) 腎機能低下により数値が上昇する。 腎臓の機能としては老廃物の排出(尿)があり、この数値を指標としたものです。 ・糸球体濾過量(GFR) 「しきゅうたいろかりょう」と読みます。 C…
腎臓の働き基礎知識 腎臓は排泄処理を担う機能として、血液中の老廃物を尿として排出する機能があります。 その他に、恒常性を維持する働きとして ・水 ・浸透圧(血液浸透圧) ・電解質バランス ・pH ・体液量 の調節も行います。 試験対策としては、全て…
ビタミンCの働きと欠乏症状 ビタミンCは水溶性ビタミンの一種です。 主な働きとしては ・コラーゲンの生合成 ・抗酸化作用 があります。 主な欠乏症は壊血病です。 壊血病は出血性の障害が生じる疾病です。 含有量の多い食物については、イラストにも描きま…
ビタミンB12の働きと欠乏症状 ビタミンB12、葉酸は共に、水溶性ビタミンに分類されビタミンB12はシアノコバラミン、ヒドロキソコバラミンと表示される場合もあります。 *ビタミンB12、シアノコバラミン、ヒドロキソコバラミンは全てコバラミンの一種。 主な…
ビタミンB6の働きと欠乏症状 ビタミンB6は水溶性ビタミンに分類されるビタミンの一種です。 ビタミンB6の主な働きは蛋白質の代謝です。 また、主な欠乏症状は皮膚炎、口内炎となります。 ビタミンB6が多く含まれる食品は、 ・カツオ ・バナナ ・まぐろ など…