感染症
かぜ症候群の基礎知識 一般的によく言われる「風邪」のことです。 かぜはその原因の80%がウィルス感染となっており、成人はライノウィルス、小児はRSウィルスが多くなっています。 *夏かぜの原因としてはコクサッキーウィルスが多くなります。 かぜは多く…
HIV治療薬の種類 HIV治療薬の主なものとして以下の4つがあります。 ・核酸系逆転写酵素阻害薬(NRIT) ・非拡散系逆転写酵素阻害薬(NNRIT) ・プロアテーゼ阻害薬(PI) ・インテグラーゼ阻害薬(INSTI) そして、以上の治療薬を3種類以上組み合わせた療法をA…
HIV検査の基礎知識 HIVウィルスに感染した場合、抗体は感染後6~12週間で陽性となります。そのため、感染直後に検査をした場合は、感染しているにも関わらず陰性と判定される場合がありますので注意が必要です。この検査は無料、匿名で保健所などで受けるこ…
エイズ発症期間と発症後の特徴 HIV感染後にエイズが発症するまでは数年程度となります。この期間は個人差があり、数年から10年程度と幅が若干広くなっています。しかし、試験対策としては取りあえず“数年程度”と覚えておけば対応できます。 発病後は、日和見…
後天性免疫不全症候群(AIDS)の特徴 後天性免疫不全症候群(AIDS)は、ヒト免疫不全ウィルス(HIV)がヘルパーT細胞に感染することで、細胞性免疫不全を起こした状態となります。 試験対策としては、上記の何が何に感染するのか?結果としてどのような症状…
肺結核の看護の基礎知識 以下にあてはまる場合は、結核菌に感染しやすいので注意する必要があります。 ・高齢者 ・長期透析患者 ・副腎皮質ステロイド使用患者 ・免疫抑制薬使用患者 ・糖尿病患者 ・胃潰瘍患者 肺結核は、昭和25年までは死亡原因の1位となる…
肺結核の診断方法と確定診断 肺結核は胸部X線を行い、空洞を伴う腫瘤陰影があるかどうかを確認する。 その他、臨床症状、ツベルクリン反応(陽転化していないか?)などで総合的に判断し、PCR法で結核菌が陽性であれば確定することになります。 胸部X線は…
肺結核の主な治療薬5種 肺結核で用いられる主な治療薬は以下の5種となります。 ・イソニアジド(INH) ・リファンピシン(RFP) ・ピラジナミド(PZA) ・エタンブトール塩酸塩(EB) ・ストレプトマイシン塩酸塩(SM) 以上の治療薬について、一般的には次…
肺結核の症状 肺結核の主な症状は次のとおりです。 ・持続する微熱 ・咳嗽(咳のこと) ・痰、血痰 ・全身倦怠感 ・2週間以上の呼吸器症状 以上のとおり、その症状は概ね風邪と似ているのが特徴(血痰以外)です。しかし、肺結核に罹患した場合はこれらが長…
肺結核の特徴 肺結核は結核菌を原因とする感染症の一種で、空気感染(咳やくしゃみ等で空気中に結核菌が飛散する)が主な感染ルートとなります。 肺結核は発病に至る過程で以下のように分類されます。 <一次結核> 感染後に比較的早期に発病するもの。 <二…
腸管出血性大腸菌感染症の特徴 腸管出血性大腸菌感染症はベロ毒素による感染症で、その中でもO-157が約7割を占めています。O-157は熱には弱く75℃で1分間煮沸をすることで死滅してしまいます。逆に低温には強く、冷蔵庫の中のような低温環境でも生存すること…
インフルエンザが流行する期間とワクチン接種法 インフルエンザが流行するのは主に1~3月で、この流行前にインフルエンザワクチンを接種する必要があります。 インフルエンザワクチンは1回のみ行うか、2回行う場合は間隔を1~4週間を空ける必要があります。…
主な抗インフルエンザ薬 抗インフルエンザ薬の主なものは以下のとおりです。 ・オセルタミビルリン塩酸(タミフル) ・ザナミビル水和物(リレンザ) これらはノイラミニダーゼ阻害薬の一種となり、ウイルス・ノイラミニダーゼを抑制する作用があります。 タ…
インフルエンザの主な症状 インフルエンザはインフルエンザウィルスに感染する(飛沫感染が多い)ことで発症します。感染後は1~3日程度の潜伏期間を経た後に、高熱等の症状が発生します。 インフルエンザの主な症状は次のとおりです。 ・38度超の発熱 ・上…
インフルエンザの特徴と合併症 インフルエンザは、インフルエンザにはA型・B型・C型があるという特徴があり、この中でもA型は最も流行しやすいタイプとなります。また、乳幼児、高齢者、重大な基礎疾患を持つ者では重症化しやすくなります。 主な感染部位は…
コクサッキーウィルスを原因とする小児疾患 コクサッキーウィルスを原因として起こる小児疾患は下記のとおりです。 ①ヘルパンギーナ…発熱と口腔粘膜の水泡などが見られる。 ②手足口病…口腔粘膜や手足に水泡、発疹などが見られる。 ③無菌性髄膜炎…発熱、頭痛…
破傷風の特徴と症状は? 破傷風は、破傷風菌を原因とする感染症の一つです。 *破傷風菌についてはこちら 感染源である破傷風菌は、土壌に潜んでいるため外傷部に土が不着しているときは、破傷風の可能性を考える必要があります。 症状としては、 ・痙攣 ・…
破傷風菌とは? 破傷風菌は、グラム陽性桿菌の嫌気性菌です。 土壌から創傷部に侵入し、協力な外毒素による中毒症を起こします。 *外毒素とは、菌が外に向かって放出する毒素の総称です。対して、菌の外に分泌されない毒素内毒素と言います。「菌から外に出…
ボツリヌス菌・ボツリヌス症の特徴と症状は? ボツリヌス菌はグラム陽性桿菌の細菌です。 ボツリヌスの毒素は嚥下障害や、呼吸麻痺を起こすため致死率が高いです。 ボツリヌス症は、食物を摂取することでなる食中毒、外傷から感染する場合などを原因とするこ…
コレラとは? コレラ菌を病原体とする経口感染症。 治療は極度の脱水症状を改善するための輸液(乳酸リンゲル液の点滴)と、抗菌薬の投与となります。 コレラの特徴は? ・潜伏期は概ね1~3日 *最大5日程度。数時間で症状が発生する場合もある。 ・経口感染…
MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)とは? メチシリンという抗菌薬(抗生物質)への耐性を獲得した細菌のこと。 MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)に対して抗菌力を期待できる薬物は? ・バンコマイシン(VCM)静脈注射 ⇒ 一番効果が期待できる。 ・アル…
MRSAとは? MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)は、抗生物質メチシリンに対する耐性をもった黄色ブドウ球菌のことです。 代表的感染症の種類は? 代表的な感染症としては、 ・肺炎 ・MRSA腸炎 ・敗血症 の3つがあります。 以上の3つとMARAを関連付けてま…
グラム陽性球菌とグラム陽性桿菌の覚え方 チェックポイントとしては、 ・陽性球菌と陽性桿菌(←“かんきん”と読みます) の二つの分類があることと、それぞれに対応する形で ・化膿連鎖球菌 ・ウェルシュ菌 があること。 陽性球菌 ⇒ 化膿連鎖球菌 陽性桿菌 ⇒ …