脳・神経疾患
アルツハイマー型認知症の特徴 認知症の中で最も割合が多いのがアルツハイマー型認知症となります。その特徴は以下のとおりです。 症状・全般的認知症、人格崩壊その他・病識なし。常時進行性。 アルツハイマー型認知症では、脳の委縮が少しずつ進行していき…
脳血管性認知症の特徴 脳血管性認知症は認知症としては、2番目に多く認知症全体の約20%を占めます(1番多いのはあるハイマー型認知症)。脳梗塞・脳出血・くも膜下出血などにより脳の神経細胞に障害が生じて起こる認知症です。 その特徴は以下のとおりです…
脳卒中の種類と分類 脳卒中は初期症状として、ろれつが回らない、頭痛、目眩、吐き気、歩行困難などがあります。そして、脳卒中直後の血圧低下は脳梗塞を招きます。また、血圧が高くなると脳出血が増悪するので血圧管理がとても重要になります。 そして、脳…
頭痛の種類 頭痛は主に3つの種類に分類されます。 ・機能性頭痛(一次性頭痛)…病気などの原因も無く起こる頭痛。偏頭痛、緊張性頭痛などがある。 ・症候性頭痛(二次性頭痛)…何らかの原因があり起こる頭痛。くも膜下出血・脳出血に伴う頭痛、脳梗塞に伴う…
延髄の基礎知識 延髄は脳幹を構成する部位の一つで、脳幹の中では一番に位置します。 脳幹は、中脳・橋・延髄から構成されていますので、この3部位の位置も出来れば覚えておきたいところです。 *広義の脳幹を指す場合は、間脳を含み4部位となります。細かい…
中脳の働きと基礎知識 中脳は脳幹を構成する部位の一つで、脳幹の上あたりにあり、大脳と脊髄、小脳を結びつけます。 また、中脳には視覚・聴覚・体の平衡・姿勢反射に関する中枢があります。 国家試験対策としては、以上の知識は最低限抑えておきましょう。…
大脳の働きと基礎知識 人は大脳が非常に発達しており、脳の中でも大脳が大部分を占めています。脳全体を上から包み込むよう、ドーンと乗っかっているので一番覚えやすいと思います。「大」がつくから「大きい」と関連付けられるのでここは簡単に覚えられます…
小脳の働きと基礎知識 小脳は、頭の場所を外側から見ると後頭部側にあり、内部的に見れば大脳の尻尾側にあります。小脳という名称がついていますが、それほど小さくはないので、大きさよりも場所で覚えておいたほうが確実です。 小脳は次のように運動を制御…
脳幹の構成部位 脳幹は、 ・中脳 ・橋 ・延髄 の3部位からなります。 なお、広義の意味でいうときは、上記の3部位に「間脳」が加わります。そして、狭義で上記3部位のみを指すときは下位脳幹と表すこともあります。 とはいえ、看護師の国家試験対策としては…
視床下部の働きと基礎知識 視床下部は間脳にあり、その他間脳には視床もあります。視床下部と視床で働きなどを覚えるときに間違えないように注意しましょう。 (視床についてはこちら) 間脳の場所は、大脳と中脳の間で、視床下部はその名称の通り、視床の下…
間脳視床の働きと基礎知識 間脳には、視床と視床下部からなっており、今回紹介しているのは視床となります。 場所としては、全体を覆うようにしてある大脳の下(真ん中あたり)になり、中脳との間になります。 間脳も中脳もどちらも“間”にありそうで、ややこ…
髄膜刺激症状とは? 髄膜が刺激されている時に出る症状のことです。主にクモ膜下出血や髄膜炎などが原因となります。 なお、髄膜刺激徴候と表記される場合も多いです。 症状としては、下記の3つがあります。 ・頸部硬直 ・ケルニッヒ徴候…股関節を90°屈曲し…
パーキンソン病の症状は? パーキンソン病は中脳にある黒質、大脳にある線条体の異常で発症します。 主な症状としては ・無動…通常より動きが遅くなったり、人より遅くなったりする状態。 ・筋の固縮…筋肉のこわばり、つっぱりが起こる状態。 ・静止時振戦… …
脳出血が起こりやすい部位 は? 脳出血が起こりやすい部位は次のとおりです。 ・大脳の視床 ・大脳の被殻 ・大脳の皮質下 ・脳幹部の橋 ・小脳 この中でも、特に多いのが大脳の被殻で全体の約60%となります。 その次に多いのが大脳の視床で約15%です。つま…
髄膜炎とは? 髄膜炎とは髄膜に炎症が生じた状態のこと。 *「髄膜」とは硬膜・クモ膜・軟膜の三層からなる脳と脊髄を守る膜。 髄膜炎の原因としては、ウィルス感染や細菌などがあります。 症状は ・発熱⇒一番多くみられる症状。 ・頭痛 ・痙攣 ・嘔吐 ・意…
交感神経とは? 交感神経は自律神経の一種で、主に活動しているとき、ストレス感じている時に働く。 覚え方は? 上記のイラストとおり、ウサギが「ヤッベー!」と大慌てしているときの様子をイメージして覚えてみてください。 具体的には以下のとおりです。 …
副交感神経とは? 副交感神経は自律神経の一種で、主にリラックスしている時に働く。 覚え方は? 上記のイラストのとおり、ウサギが一休みしている場面から全体的なイメージを掴んで覚えてみてください。 具体的には以下のとおりです。 <心臓>ドキドキして…
ロール・シャッハテストとは? 代表的な性格検査法のことです。 左右対称のインクの染みが何に見えるかの答えから、思考(性格)を分析する手法です。 ロール・シャッハテストでは潜在的(無意識)な欲求、衝動なども知ることができます。被験者側が結果を予…
クレペリンテストとは? クレペリンテストは正確には「内田クレペリン精神検査」と言います 一ケタの数字の足し算を、一定のルールに基づき繰り返すことで作業能力(性格や職業適性等を含む)を計測します。 医療の現場以外でも、企業への就職活動時にも試験…
フェイス・スケールとは? 痛みの程度を表情で分かりやすく、かつ簡易に計測する手法。 患者の顔を観察して、診断するのではなく患者に痛みに相当する表情を選んでもらいます。 0~5の6段階で評価することになります。 それぞれどんな顔? 0 ⇒ 痛みなし 1 ⇒ …
意識レベルの評価法 意識レベルの評価法には、 ○ジャパン・コーマ・スケール(JCS) ○グラスゴー・コーマ・スケール(GCS) 以上の2種類が代表的なものとなります。 この評価法を用いることにより、患者の意識レベルの程度を判断することが出来ます。…
意識障害をきたす代表的な電解質・血液ガス異常4種はなに? ・高Ca血症 ・高または低Na血症 ・CO2ナルコーシス ・低酸素血症 以上の4種になりますので、それぞれの覚え方を以下紹介していきます。 高Ca血症 高飛車CA⇒高Ca血症と覚えてしまいしょう。 ◆高Ca血…
腰椎穿刺(ようついせんし)とは? ルンバ―ルとも言う。 脳脊髄液を採取する方法の一つ(検査方法としては一番ポピュラー)。 腰椎穿刺の手順は? ・姿勢は即臥位(そくがい)、座位 ⇒ 即臥位でのやり方のほうが一般的だと思います。看護師は患者に「自分の…
頭蓋内圧とは? 頭蓋骨内部の圧力のこと。 「亢進」は高まることと考えてみてください。 つまり、頭蓋内圧亢進とは… 頭蓋骨内部の圧力が高まった状態です。 で、頭蓋骨内部の圧力が高まったらどうなる? このときに出る兆候は以下のとおりです。 ・頭痛 ・嘔…