血液・造血器疾患
白血病の特徴と危険因子 白血病とは白血球などの造血細胞が自律的に増殖して、正常な造血が阻害される病態のことです。 白血病の重要性が高い特徴としては、骨髄性とリンパ性に分類され日本では約80%が骨髄性となることです。骨髄性とリンパ性それぞれが更…
浮腫の原因4種 浮腫は体内の水分が増加し、浮腫みを起こした状態のことです。 原因としては、以下の4種に大別されます。 ・血管内静水圧の上昇 ・血漿膠質浸透圧の低下 ・血管透過性の亢進 ・リンパ流の障害 浮腫は全身性(うっ血性心不全、腎不全など)と局…
貧血の種類 貧血は、ヘモグロビン濃度が基準値を下回ったときに発生する症状です。貧血が起こり、ヘモグロビンが減少すると動悸・息切れ・易疲労感が表れます。 貧血は下記のように分類されます。 <鉄欠乏性貧血> 体内で鉄が欠乏して、ヘモグロビンを作れ…
単球の働きと特徴 単球は骨髄で作られ、血管から外れるとマクロファージに分化して貪食能を持ちます。 また、白血球の中で一番大きく、生体防御反応に関与します。 *マクロファージ → 白血球の一種で、大型の食細胞。 試験対策として覚えておく必要があるの…
血小板の働きと特徴 血小板は核を持っておらず、形も不定形です。これを「不定形の無核細胞」などと言います。そして、大きさは他の細胞と比較すると小さいという特徴もあります。 もう一つの特徴としては、血液凝固因子を持っており、血液凝固に関与してい…
Bリンパ球(B細胞)働きと特徴 白血球の一種で、Bリンパ球又はB細胞と呼ばれる。 骨髄で分化、成熟し、液性免疫に関与します。 試験対策として重要になる“骨髄”というワードがありますが、Bリンパ球の“B”は骨を英語にしたBoneの頭文字と同じです。ただし、B…
Tリンパ球(T細胞)働きと特徴 白血球の一種で、Tリンパ球又はT細胞と言われます。ちなみに、医学用語を解説しているサイトでは、T細胞と表記されることが多いみたいです。 Tリンパ球は胸腺で分化、成熟し、細胞性免疫に関与します。 *名称についている「T…
好酸球と好中球の働きと特徴は? ・好酸球の働きと特徴 炎症を鎮める働きがある。 寄生虫の侵入、I型アレルギーで増加する特徴がある。 ・好中球の働きと特徴 異物を貪食(どんしょく)殺菌して、消失させる働きがある。 遊走運動が盛んで初期の生体防御体…
好塩基球の働きと特徴は? 好塩基球は殺菌作用がある顆粒(かりゅう)を持ち、免疫反応に関与しています。 この顆粒には、セロトニン・ヒスタミン・ヘパリン等が含まれます。 免疫反応の例としては、ヒスタミンがアナフィラキシー、蕁麻疹、気管支喘息などに…
白血球の働きと特徴は? 白血球は体内に入ってきた異物、微生物などから体を守るという働きがあります。 また、白血球は食細胞と免疫細胞にわけられます。 ・食細胞 ⇒ 異物を細胞内に取り込む。 ・免疫細胞 ⇒ 異物に反応する細胞。体を異物から守る。 白血球…
白血球の種類は? 白血球は以下の6種類があります。 ・好塩基球 ・好中球 ・好酸球 ・単球 ・Tリンパ球 ・Bリンパ球 となります。 なお、Tリンパ球とBリンパ球を合わせて「リンパ球」として5種類と表現される場合もありますので注意しましょう。 試験対…
赤血球の働きと基礎知識 赤血球にはヘモグロビンが多く、酸素と結合することで酸素を全身に運搬する働きがあります。 ちなみに、赤血球の赤色はヘモグロビンによるものです。 赤血球の基準値は男女で違い、 男 410~530万/㎣ 女 380~480万/㎣ となります。 …
血清と血漿の違いは? 血漿から血液凝固因子を取り除いたものが血清です。 血漿の91%は水分で、残りの9%が血液凝固因子やアルブミン、グロブリンなどになります。血漿⇒血清(血漿から血液凝固因子を取り除くと血清)という形になる訳です。 血清は血液凝固…
血液の基礎知識 血液は成人の場合は、体重の約1/12となります。 そして、血液の成分は血漿が約55%。血球が約45%で構成されます。 血漿…体内に栄養や酸素、老廃物を運ぶ。 血球… 有形成分で血漿中に浮いている。 更に血球は、血小板・赤血球・白血球からな…
悪性リンパ腫の症状は? 悪性リンパ腫の症状としては、 ・頸部の無痛性のリンパ節腫脹 ・体重減少 ・多量の寝汗 ・発熱 ・全身掻痒感(かゆみ) などが見られます。 試験対策として、今回は特に重要度の高い「頸部の無痛性のリンパ節腫脹」「体重減少」「寝…
悪性リンパ腫の診断は? 悪性リンパ腫はリンパ球の腫瘍性増殖性疾患のことで、簡単に言えば血液の癌です。 診断方法は、リンパ節生検を行い「ホジキン細胞」「リード・シュテルンベルグ細胞」が認められるか否かにより判断されます。 試験対策としては、検査…
血液型不適合輸血とは? 受血者に違った血液型の輸血をしたときに起こる反応です。 不適合血液に対して免疫系が反応することにより、重症となり命にかかわることもあります。そのため、スタッフ間でダブルチェックを行い、異常があった場合には直ちに輸血を…
悪性貧血とは? 胃粘膜の委縮で、内因子が低下しビタミンB12が欠乏して起こる貧血のことです。 治療方法は… ビタミンB12を筋肉注射により投与する。基本的には非経口投与を行います。 覚え方は… あく(悪性貧血)び12回(ビタミンB12) これで覚えてみてくだ…
腎不全が進行すると? 腎不全が進行(腎臓の働きが低下)することで、腎臓でつくられる造血因子であるエリスロポエチンが不足します。 その結果として腎性貧血となります。 腎性貧血とは? エリスロポエチンの低下により、赤血球が作られなくなり赤血球が足…
貧血の定義は? ヘモグロビン(Hb)濃度の基準値を下回った場合に貧血と定義されることになります。 基準値は以下のとおりです。 ・妊婦 ⇒ 11g/dl以下 ・成人女性 ⇒ 12g/dl以下 ・成人男性 ⇒ 13g/dl以下 成人は男性と女性だけではなく、女性は妊婦の場合に基準…