消化器疾患
腸管出血性大腸菌感染症の特徴 腸管出血性大腸菌感染症はベロ毒素による感染症で、その中でもO-157が約7割を占めています。O-157は熱には弱く75℃で1分間煮沸をすることで死滅してしまいます。逆に低温には強く、冷蔵庫の中のような低温環境でも生存すること…
大腸癌の特徴と危険因子 大腸癌では、血便・腹痛・腹部腫瘤が症状としてみられます。 大腸癌となると血液中のCEA、CA19-9が腫瘍マーカーとして上昇します。そして、大腸内視鏡で生検を行い確定診断がされるという流れになります。 大腸癌の特徴として必ず覚…
胃癌の特徴と危険因子 胃癌の90%以上が腺癌で、50~60代の男性に多くなっています。 早期胃癌はO型とされ、1~4型は進行胃癌に分類されます(5型は分類不能)。 1~4型の分類は以下のとおり。1型 腫瘤型2型 潰瘍限局型3型 腫瘍浸潤型4型 びまん浸潤型 治療とし…
下血の原因と種類 下血とは、何らかの原因により消化管からの出血が体外へ排出される症状のことです。 出血部位により下記のような違いがあります。 直腸~下行結腸(かこうけっちょう)で出血 → 血便 上部消化管から出血 → タール便 痔など直腸に近い部位の…
便秘の種類 便秘は通常より、排便する回数が著しく少なくなった状態のことです。 便秘は、以下のとおり分類されます。 ・器質性便秘 ・機能性便秘⇒直腸性便秘(習慣性便秘)、弛緩性便秘、けいれん性便秘 機能性便秘が更に3種に分類されますので、器質性便秘…
下痢の仕組みと原因 下痢は腸液分泌亢進、腸管蠕道亢進により水分の吸収が阻害されて、排便が液状になったり回数が増える状態のことです。 *「蠕動(ぜんどう)」…筋肉の収縮波が徐々に移行する型の運動。消化管壁が食物を送る運動などにみられる。蠕動運動…
小腸・大腸の働きと基礎知識 ●小腸 小腸は十二指腸、空腸、回腸からなる消化管の一つです。 位置は、胃の少し下あたりで、グルグルーと大腸等がある真ん中あたりにありますますのでイメージできれば覚えやすいと思います。 小腸の働きは次のとおりです。 ・…
胃の働きと基礎知識 胃は、消化管の一部で、食道の次にあります。 その働きは次のとおりです。 ・胃壁から胃酸を分泌して、食物を殺菌、ペプシンにより消化する。 ・蛋白質、脂質を分解する 間違えやすいところですが、「胃酸=殺菌」です。「胃酸=消化」と…
グルカゴンとは? 膵ランゲルハンス島から分泌される消化管ホルモンの一種です。 作用は血糖上昇です。 なお、血糖値に作用するものとしてインスリンがありますが、インスリンは血糖値を下げるもので、その逆(上げる)の作用があるのがこのグルカゴンとなり…
エンテロガストロンとは? 小腸の上部から分泌される消化管ホルモン(生理活性物質)の一種です。 作用としては、 ・胃酸分泌抑制 ・ペプシン分泌抑制 などがあります。 試験対策としては、「分泌される場所」「作用」を覚えておく必要があります。 エンテロ…
コレシストキニン・パンクレオザイミンとは? 消化管ホルモンの一つで、十二指腸から分泌されます。 作用としては、 ・胆嚢収縮 ・膵酵素分泌 などがあります。 コレシストキニンはCCK、パンレクレオザイミンはPZと略されることも多いです。 コレシストキニ…
セクレチンとは? 消化管ホルモンの一つで、十二指腸S細胞から分泌されます。 その作用としては、 ・胃酸分泌 ・胃運動抑制 ・膵臓より水、重炭酸分泌 などがあります。 試験対策としては「セクレチン」という名称、「十二指腸S細胞」という分泌場所、上記3…
ガストリンとは? ガストリンは胃の幽門前庭部(ゆうもんぜんていぶ)から分泌され消化管ホルモンです。 幽門というのは胃から十二指腸に繋がる部分で、その手前あたりにある場所ということで幽門前庭部と言われます。ガストリンについて覚えるついでに、幽…
腹痛の代表的な種類は? ・十二指腸潰瘍 ・急性膵炎 ・虫垂炎 ・胃潰瘍 以上の4つを今回は覚えていきますよ。 十二指腸潰瘍の覚え方は? 特徴としてはお腹が空いたときに痛くなって、食べると治るということ。 そこで、次のように覚えます。 「お腹スキップ…
①腹膜播種→ダグラス窩→シュニッツラー転移 「ふくま君がダグラス課へ異動!? 主任ツラーいっすよ!!」 で覚えましょう。 ②左鎖骨上窩リンパ節→ウィルヒョウ転移 「鎖骨にウィル(居る)! ヒョーーーッ!!」 で覚えましょう。 ③卵巣転移→クルッケンベルク腫瘍…